バッハ 平均律クラヴィーア曲集

バッハという名の作曲家は、クラシックの中にたくさんいますが、その多くはヨハン・セバスチャン・バッハ(J.S.バッハと略される事が多いです)の子孫であり、その事でJ.S.バッハは「大バッハ」と呼ばれる事があります。
また、バッハの頭文字が「B」である事を理由に、大バッハは「ドイツ三大B」と呼ばれる事もあります。
ちなみに、他のふたりは、ベートーヴェンとブラームスです。
バッハは18世紀の人物で、その時代のヨーロッパはバロックと呼ばれ、音楽もこの時代の音楽をバロック音楽と呼びます。
この後の時代になると、クラシックは長調と短調というふたつの調をベースに、メロディと伴奏を主とした音楽になっていきます。この伝統は、今のロックやポップスやジャズにもつながっていきますが、バロックの時代はそうではありませんでした。
そして、バロックの時代に、多くの作曲方法を生み出し、整備していったヨーロッパ最大の作曲家が、バッハです。
色々と生まれた作曲法の中で、特に完成度が高いものといわれるものが、フーガです。フーガは、ひとつの旋律が、高さを変えたりしながら次々に折り重なる作曲法で、つまり同時にいくつものメロディが同時に鳴ります。
その入れ子細工のような見事な構造は、この「平均律クラヴィーア曲集」に見事にあらわれています。
この曲集は1巻と2巻に分かれていて、全48曲あります。そしてそれぞれの曲が前奏(プレリュード)とフーガのふたつの部分から構成されています。最大で5声になるフーガは、いくつものメロディが同時になっているのに、決して不協和音みたいな変な響きになる事がなく、美しく響いてしまいます。聴いていてその見事さに圧倒されました。