“メタル・ゴッド”ロブ・ハルフォードの『本当の意味でのヘヴィ・メタルへの回帰』を世界に知らしめた記念すべきアルバム。
Judas Priest脱退後にFight→Twoの二つのバンドで無名の若手ミュージシャンとモダン・ヘヴィネスへと突き進み、ロブが行き着いた先はやはりピュア・メタル・ミュージックだったということに安心した想いを胸に聴いた一枚です。
ドラマティックな幕開けとなるタイトルトラックから2曲目のMade in Hellにかけてのたたみ掛けるようなサウンドとロブのスクリーミング・ヴォイスが炸裂します。
つづく3曲目以降も良質なメタル曲が粒揃いとなっておりアルバム一枚を通して捨て曲なしの素晴らしさ。
Iron Maidenのブルース・ディッキンソンとのデュエットというのもJudas Priest在籍時には考えられないスペシャル・ゲストであり、このことからも多方面からのロブの復帰期待の声の大きさを伺い知ることができます。
プロデューサーであるRoy Zの天才的な広がりのある音作りによりオールド・ファンからメタル・キッズまで幅広く受け入れられるアルバムです。
このアルバムを発表した後ロブはJudas Priestへと復帰し、名作「Angel of Retribution」をギタリストであるグレン・ティプトン等と作り上げ無事にシーンへ返り咲いたのです。
resurrection=蘇生、まさにゴッドの蘇りをリアルに感じ取れるアルバム。
ライブ盤「Live Insurrection」と共に聴くと一層熱くなれます。